【完全ガイド】化粧品OEMで成功するための流れとポイント

化粧品ブランドを立ち上げたいけれど、自社で製造するのは難しい… そんなときに役立つのが「化粧品OEM」です。OEMを活用すれば、専門のメーカーに製造を委託しながら、オリジナルの化粧品を展開できます。しかし、成功するためには、適切なOEMメーカーの選定や、明確なコンセプトの策定が不可欠です。 本記事では、化粧品OEMの基本から製造の流れ、成功のポイントまでを詳しく解説します。これからOEMで化粧品開発を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

化粧品OEMとは?

EMとは「Original Equipment Manufacturing」の略です。つまり、他社ブランドの製品を製造すること、または他社ブランドの製品を製造する会社を指します。

例えば、オリジナル商品を作りたい企業が、生産設備や製造技術をもつ企業に「自社ブランド製品を作ってほしい」と依頼し、製造を委託した場合、それはOEM生産にあたります。

化粧品業界では、多くの製品がOEMによって生産されており、OEMメーカーが数多く存在します。また、食品、アパレル、インテリア、家電製品など、さまざまな業界でも一般的な製造手法として活用されています。

化粧品OEMの流れ

では、化粧品OEMはどのような流れで行われるのでしょうか。メーカーや状況によって詳細は異なりますが、ここでは大まかに8つのステップに分けて解説します。

①商品企画・OEMメーカーへの問い合わせ

化粧品OEMを始める前に、まずは商品企画が重要です。 どのような化粧品を作るのか、ターゲット層や競合との差別化を考えながら方向性を定めます。

さらに、販売価格や利益率も検討し、大まかな収益計画を立てます。どのような販路で販売するか、広告やPR戦略についても考えることが必要です。

商品企画が終わったら、OEMメーカーを探します。多くのOEMメーカーは無料相談を提供しているため、気になるメーカーが見つかったら問い合わせてみてください。

②メーカーからのヒアリング・企画立案

打ち合わせでは、具体的な商品イメージや要望をOEMメーカーに伝えます。 事前に以下の点を整理しておくとスムーズです。

 ●製品の種類・特徴(スキンケア、メイクアップ、オーガニックなど)
 ●ターゲット層(年齢・性別・ライフスタイルなど)
 ●ロット数(製造単位)・納期・予算

OEMメーカーは、希望する処方や成分をもとに試作を提案します。さらに、より効果的な原料や、最適なパッケージ・容器の提案を受けることも可能です。この段階で方向性を決め、詳細な仕様を固めていきます。

③試作・サンプル作成

OEMメーカーは打ち合わせの内容をもとに、試作を行いサンプル品を製造します。試作品を受け取ったら、以下のポイントをしっかりチェックすることが大切です。

 ●使用感・テクスチャーは理想通りか
 ●香りや色はイメージに合っているか
 ●容器に充填したときの使用感や利便性は問題ないか

特に化粧品は、実際に肌に塗って試すことが重要です。 また、成分によっては試作費が発生する場合があるため、事前にOEMメーカーへ確認しておきます。

④商品仕様決定・契約

容器やパッケージを含めた最終的な製品仕様が決定すると、OEMメーカーが正式な見積もりを提示します。以下の点を確認してください。

 ●コスト(製造費・パッケージ費用など)
 ●ロット数・納期
 ●リピート発注時のリードタイム
 ●アフターフォローやサポート内容

これらを最終確認し、問題がなければ正式契約・発注を行います。特に価格面だけでなく、納期やサポート体制も重要なポイントのため、契約前にしっかりチェックすることが大切です。

⑤パッケージデザイン作成

化粧品のパッケージデザインは、商品の魅力を伝える重要な要素です。 自社でデザインを準備する場合は、OEMメーカーにデータを提供し、製造準備へと進みます。

化粧品はパッケージの美しさも重要な購入の決め手になります。 特に店頭販売では、多くの商品の中から手に取ってもらうことが重要です。

ただし、過度に華美なデザインは逆効果になることもあるため、ブランドの魅力を適切に表現するデザインにすることがおすすめです。

⑥薬事申請

化粧品や医薬部外品を販売するには、事前の薬事申請が必要です。 申請期間は以下のように異なります。

種類申請方法必要期間
化粧品届出約1ヶ月以内
医薬部外品申請・承認約3~6ヶ月

医薬部外品の申請期間を短縮したい場合は、OEMメーカー(ODMメーカー)が持つ「承認済み処方」を活用する方法もあります。 これにより、新規申請の手間を省き、スムーズに進めることが可能です。

⑦製造・納品

薬事申請の手続きが完了すると、原料や資材(容器・パッケージ)の手配を行い、製造へと進みます。原料・資材の手配期間は種類によって異なります。特に化粧品の容器は手配に時間がかかる場合が多いです。容器の選択は納品スケジュールに影響を与えるため、早めに決定することが重要です。

工場に原料や資材が届くと、容器にバルク(化粧品の中身)を充填し、包装を行い、最終的に製品が完成して納品されます。

⑧発売

発売時には、広告や販売促進のための商品写真が必要です。 そのため、撮影用のモック(試作品)を先に準備しておく必要があります。容器が決定した時点で、いつまでにモックが必要かOEMメーカーに伝えておくと、スケジュールに余裕を持って進められます。

化粧品OEMで成功するためのポイント

OEMは製造設備が要らないため、初期投資が少なくリソースも少なくて済みます。とはいえ、やるべきことはたくさんあります。以下の3つのコツを押さえることで、OEMのメリットを活かすことができます。

化粧品OEMを成功させるポイント

コンセプトを明確にする

製品開発の方向性を決めるためには、明確なコンセプトが必要です。 ユーザーのニーズや期待する使用感が曖昧なままだと、開発が迷走し、スケジュールの遅れにつながる可能性があります。

例えば、最初は「軽い使用感のSPF製品を作りたい」と考えていても、途中で「しっとり感も欲しい」「UV機能は不要かも」というように方針が変わると、開発期間が長引き、予定していた納期に間に合わなくなることもあります。

また、技術的な実現可能性を早い段階で判断するためにも、明確なコンセプトが必要です。 「A製品の使用感とB製品の効果を組み合わせたい」といった要望があっても、技術的に実現できないこともあります。しかし、コンセプトが明確であれば、そのギャップを事前に把握し、最適な解決策を見つけやすくなります。

さらに、ブランド全体の統一感を持たせるためにも、コンセプトをしっかり固めておくことが重要です。 単独の製品だけでなく、ブランド全体の世界観を考慮することで、ターゲットに響く魅力的なラインナップが作れます。

信頼できるOEMメーカーを選ぶ

化粧品OEMの成功には、パートナーとなるOEMメーカーの選定が重要です。 自社が開発したい製品や配合成分に強みを持つメーカーを選べば、スムーズな開発が可能になります。

また、製造だけでなく企画の段階から相談できるメーカーを選ぶと、専門的なアドバイスを受けながら開発を進められます。 相談しやすい環境が整っているかどうかも、メーカー選びの大事なポイントです。

コミュニケーションを大切に

化粧品の開発には多くの人が関わるため、OEMメーカーとのスムーズなやり取りが欠かせません。以下のポイントを確認し、適切なメーカーを選ぶことが重要です。

まず、初回の打ち合わせでは担当者の対応や説明の分かりやすさを確認します。進捗報告の頻度や問題発生時の対応スピード、オンライン会議ツールの活用状況もチェックし、情報共有がスムーズに行われるかを見極めることが大切です。

また、技術的な質問に適切な回答が得られるかどうかも重要なポイントです。海外OEMを利用する場合は、通訳や翻訳サービスの有無を確認し、文化・言語の違いによる誤解を防ぐ対策ができているかを確認することが大切です。

さらに、契約内容や納期について双方が明確に理解していることが不可欠です。契約書の細部まで確認し、不明点を事前に解消しておくことで、後のトラブルを防げます。納期遅延や品質不良のリスクを避けるためにも、確実なコミュニケーションが取れるOEMメーカーを選定することが何よりも重要です。

まとめ

化粧品OEMを成功させるには、明確なコンセプトの策定、信頼できるOEMメーカーの選定、円滑なコミュニケーションが重要です。 企画段階でターゲットや商品の方向性をしっかり決め、OEMメーカーと連携しながら試作・製造を進めることで、高品質な製品が完成します。また、薬事申請やパッケージデザインなど、販売に必要な準備も早めに進めることが大切です。計画的に進めることで、競争の激しい化粧品市場で成功をつかむことができます。

Miyauchiは、70年以上にわたる化粧品開発の経験のある化粧品OEMメーカーです。成分の研究や製法の試行錯誤を重ね、狙った通りの色・質感をつくり上げるノウハウがあります。

化粧品OEMでお困りの際はぜひお気軽にご相談ください。

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